星野富弘さんの本が与えてくれたもの [本]
2週間後に控えた合唱団のコンサートで「花に寄せて」という混声合唱組曲を歌う。恥ずかしながら、この作詩者の星野富弘さんのことを知らなかった。義母も合唱団に入っていて、今年同じ歌を歌ったらしく、先日帰郷した際に、星野さんの本を読んでないなら・・といって、この曲の元となった「風の旅」と「鈴のなる道」の2冊をくださった。
星野さんは不慮の事故で手足の自由を失い、口に筆をくわえて詩画を描いている方だ。その絵には口で描いているとは思われない暖かなやさしい絵と心に残る詩が満載されていた。自分の人生を受け入れ、自然の美しさを見つめる目が絵に滲み出ていた。
「鈴のなる道」という本には随筆も掲載されていたが、その中で私の気持ちを楽にしてくれたのは「後ろ向き」。前向きに生きるというプラス思考は大切かもしれないけど、マイナス思考になりがちな私に後ろ向きでもいいじゃないかと教えてくれた。
私達が「ここだっ!」というような踏ん張りをきかす時、思いのほか後ろ向きが登場するように思われる。
「前向きに進め」というのは、人間が溜めていた力を出せる「後ろ向き」という切り札を、めったなところで使ってはいけないということなのかもしれない。
by 星野 富弘
本を読んで歌詩の深さがより身にしみて解った気がする。当日は技術はないけれども、気持ちを込めて歌いたい。
おかあさん、ありがとう。
星野 富弘さん素晴しいですね。
キリスト教の月刊誌に紹介されていて知りました。
by ゴールドサックス (2005-11-06 22:52)