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辰野のホタル観賞 [長野]

土曜日の続き。駒ヶ根から、目的地の辰野へ。
辰野が近くになると、かなり渋滞。私達は少し離れた所のスーパーで駐車した。そこで、暗くなるまでの間食べる夕飯を買い込み、目的地のほたる童謡公園へ。

途中の商店街と駅前ではほたる祭りのため、沢山の出店や催しが行われていた。

今回も、高台にシートを敷き、上から全体を見渡せる場所で最初は観覧。19時頃着いたが、まだ暗くなるには時間がかかりそうだったので、夕飯を食べながら待つ。
19時45分頃からようやくポツポツとホタルが光り始めた。
シートを片付けて立って見守る。
20時前にようやく暗くなり、かなりのホタルが見えた。

しばらくそこで見ていたが、少しずつ移動。
ほたる童謡公園内は皆が自由に動くので、右回りの人もいれば左回りの人もいて、かなり人も多く、混雑の上、押し分けて歩くので大変だった。子供も多いし、危ないので一方通行にした方がいいと思う。

去年は、ホタル数は2,810匹とかなりの数だったが、雨の為、飛ばずに止まっていたので、近くで見ると、光る花のようだったが、今年はかなりのホタルが飛んでいたので、とても幻想的できれいだった。
ちなみに、ホームページの発表では、この日は1804匹。去年よりは少ないが、今年の中では一番のホタル数の日に行かれてラッキーだった。都会ではなかなかこれだけのホタルは見れない体験。こうした場所は残してほしいな。

ただ、残念なのが、何度も注意放送がかかるのにフラッシュをたいて写真を撮る人達。  見ている人にもかなり眩しく迷惑な上、ホタルも驚いてしまい、せっかくの雰囲気が台無し。

田植えが始まり、蛙が鳴き始め、ホタルが光を放つ。

そんな風にしてここ長野では季節が変わっていくのを感じる。

夏の始まりを感じる、とても素敵な夜だった。


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kumagera

長野県辰野町松尾峡は古くからホタルの名所として有名です。

しかし1960年代に,主として観光目的で,地元産ゲンジを補うために,膨大な数のゲンジ幼虫や卵が,他県業者などからの購入や譲渡によって,放流されました。それによって,今のゲンジ集団の基礎が築かれました。

しかし移入ゲンジと地元産ゲンジは,遺伝的系統も発光周期も異なっています。

最近の研究によって,松尾峡では他県産ゲンジが地元ゲンジを圧倒し,地元産ゲンジは増えるどころか,壊滅的な打撃を受けたことが明らかとなりました。この影響は、放流が無かった下流地域まで及んでいます。つまり、地元産ゲンジが子孫を残しにくくなっているのです。

しかし,この地を管理しホタル祭を実施している町役場は,この移入の歴史を伏せていて,ホームページやパンフレットでは地元産ゲンジを増やしてきたかのように述べています。また,ホタル保護と銘打っていても,松尾峡では移入ゲンジを増やしているだけで,観光に役立たないヘイケの生息地は破壊され,荒地や駐車場となっています。

私たちホタル研究者は,このような観光優先の移入ゲンジ養殖政策を改めるように申し入れていますが,全く無視されています。

ここ,松尾峡はゲンジボタル生息地として,県の天然記念物に指定されています。今年(2009),ここでゲンジを無断捕獲した男性が,天然記念物保護条例違反として警察に突き出され送検されました。しかし,役場がしている移入ゲンジによる在来ゲンジの迫害には,これまで何のお咎めもありません。そもそも,この条例には,採るな,減らすな,荒らすな,というような規定はあっても,他地域から入れるなという規定がないのです。しかもゲンジ対象なので,ヘイケの生存が脅かされても全く問題にならないという,おかしな話なのです。

観光優先で,地域おこしに役立てば生物多様性の犠牲もやむなし,というようなホタル飼育を実施する行政と,それに対処できない天然記念物保護条例がるのです。

詳しくは、kumageraのブログを見てください。
by kumagera (2009-11-02 05:28) 

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