還暦を前に・・還暦を迎えて [仕事]
先日、会社の他部署の課長さんが突然亡くなった。
原因は詳しく聞いていないが、数日前には会社で見かけていたので、突然のことでかなり驚いてしまった。
直接、仕事上での関わりはなかったが、私の中で情報屋さんと呼んでいた、顔見知りの人だった。ちょっと変わった人ではあったが、新聞の切り抜きだとか、こんなお店があるだとか、美術館の割引券だとかを、ふらっと来ては置いていく人だった。あと1年で還暦だったのに・・・。
ご冥福をお祈りします。
そんな訃報があった前日には、会社が還暦を迎えたというので、式典が行われた。
創業者(故人)が以前ある会社で講演した時のビデオを見たのだが、戦後の混乱の中、お金もなく学歴もない人がゼロからスタートし、10年近くで業界で日本一になる会社に導いただけあり、全くお会いしたことのない人だが、そのビデオをみるだけで、そのカリスマ性やオーラが伝わってきた。
講演の内容は「発明のしかた」というもので、
・発明は誰にでもできる
・感受性を磨く、豊かにする
・可能性に挑戦する
・できる・・と自分に暗示をかける
・あきらめず最後まで責任をもって行う。使命感を持つ
・土俵をきめる(狭く、深く。自分が勝負する分野を決める)
・批判的な客観性をもつ(自分を過信しない、おぼれない)
・問題点を徹底的に認識する
・はじめにあまり文献をみない
・・といったご自分が機械を作成、改良してきた経歴、経験を基に何が必要かという話で、なかなか面白かった。
発明とは実際私の仕事は関係ないが、仕事をする際の姿勢や改善というのにも通じるものがあり、考えさせられる点も。
反骨精神を持ち、妥協しない人だったというのがよく分かる。(下で仕事をした事があるという今の常務は、大変だったと言っていたが・・)
最後は本かなにかで感銘を受けたという言葉で終わっていた。
「俺がやらないで誰がやる。今やらないで何時やる」
なかなか、そうした決意をもって仕事に常に取り組む事は難しいが、心に刻んでおきたい話だった。
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