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クロノスとTHE 有頂天ホテル [演劇]

週末は帰郷して、キャラメルボックス(劇団)のお芝居を見に行った。

キャラメルボックスを最初に見たのは、もう約13年前。それまで、芝居に興味はあったが、有名な俳優さんがでているのは、高いというイメージがあったし、小中劇場で上演している劇団はその頃知らなかったので、券を貰ったお芝居しか見に行ったことがなかった。ちょうど、たまたまお芝居好きの友達が、当日券でお勧めの劇団といって連れて行ってくれたのが、キャラメルボックスとの出会い。その時見たお芝居に感動して、それ以降、米国滞在期間を除いて、ほぼ全ての公演を見に行っている。

いつもは、クリスマス公演ということで、12月に見に行くのだが、今回は実家の近くの横浜での公演が1月にあるというので、いつもと違う、新しい劇場でみたいと思い、週末見に行った。基本的にはライブハウスなので、ややみづらい点もあったが、前の方だったので、俳優さんたちの表情がよく見えた。

原作は映画「この胸いっぱいの愛を」の原作ともなっている梶尾真治さん(『黄泉がえり』の原作者)の「クロノス・ジョウンターの伝説」。いくつかの短編からなっているらしいのだが、そのうちの話の一つが今回上演された。

周りから見たら、ちょっと情けなくて、頼りない主人公だけど、愛する人を救うために、何度失敗しても諦めないで、見返りを求めずに行動し、最後に達成するのだが、「諦めないというのは、最大の才能」という言葉が過ぎった。諦めないで自分の意思を通すのは簡単なようで、非常に難しい。周囲の批判や反対、自信喪失、才能の限界など色々な要素が絡み合い、結局言い訳して諦めたりやらなかったりすることって多い気がする。でもきっと、大切な誰かを想ってその人の為(結局は自分の為でもあるけど)におこす行動はとても大きな力があるのだと信じている。キャラメルのお芝居は「他人を想う気持ち」がとても大きな要素になっていて、素直な気持ちにさせてくれる。

私が舞台の演劇に惹かれるのは、多分、自分が感情を表に出して表現するのが苦手で、自分の性格とは違う人への憧れが強く、色々な人になれ、感情表現を出来るお芝居というものに魅力を感じるのだと思う。もちろん、ナマの楽しみや迫力もあるのだけど。

次の日は前日の大雨が晴れ渡り、とても暖かく過ごしやすい気持ちのいい日だった。前日お芝居をみた隣に映画館があり、先に朝一の券を買っておいたので、三谷幸喜さんの「THE 有頂天ホテル」を見に行った。

期待を裏切らない、三谷さんの得意とするシチュエーションコメディの気軽に誰もが楽しめる世界があった。出演している大御所の俳優さん達は、結構イメージ通りだったが、いつも2枚目の唐沢さんやオダギリジョーさんが鬘をかぶって3枚目の役を演じていたのも面白かった。

午後は親が貰った券があったので、二子玉川にある、温泉に行った。あんまり静かにのんびりとはできない造りだったけど、お風呂にも入って、エンターテイメントを楽しんだ週末でした。


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